Impressions
THROES OF DAWN / Binding of the Spirit (2000)
投稿日: 2000/05/20
Sweden gothenburg
うわ! 好きだなぁ、コレ。
壮麗なるゴージャス系シンフォ・アレンジに彩られたロマンティック&メランコリックな落ち着いた曲調とその扇情力に溢れたメロディ/アレンジが醸し出す耽美なヴァイヴから「ゴシック」と言い切るには、2つのペダルを全力で踏み込むドラムと絶叫(と言いつつも比較的耳障りのよい)デスヴォイスが誇示する破壊力が目立つ。
場面転換による泣き泣きの静のパート、普通声のメロウで豊潤なハーモニー、「リフ」というよりは「カッティング」という表現が似合う垢抜けたギターサウンド、プログレッシヴマインドをくすぐる心地よい変拍子など、各所に亘ってセンスの良さが滲み出る好盤。だいたい、一曲目の曲名 "The Last Rainbow Warrior is Dead" からしてカッコ良すぎじゃん。(苦笑)
そして、物寂しいアコギの調べからエキサイトメントに満ちた叙情が炸裂する "The Hermit" ~プログレッシヴな躍動を発散する "Masterエs Garden" の流れが非常にいい感じ。うーむ、抜群の構成力&安定感が嬉しい、超A級耽美ゴシック=デスだな。
どーでもいいけどこのトンボジャケ、WITHOUT GRIEF の名盤 "Deflower" とちょいとカブりぎみなのは、ご愛嬌ってことで。(苦笑)
満足度 : 85%