大阪をベースに活動する4ピースの国産ハード・ロック・バンド BLAZE の1stフルレンス・アルバム。オリジナル・リリースは2007年(Wild One Records)だが、今回買ったのは今年に入ってからドイツのHigh Roller Recordsが1曲ボーナスを加えて再発した盤。

メンバー全員が多分俺とほぼ同世代かちょい年上かというベテラン勢なのだが、そんな熟達の方々だからこそ絶妙に表現し得る燻し銀の王道ブリティッシュ・メロディアス・ハード・ロックのなんたるカッコ良さ！ 英国系という触れ込みらしくコーラス・ワークの PRAYING MANTIS 風味などN.W.O.B.H.M.のメロウ・サイドに通じる流れを感じさせるも、俺的には“Y&T meets VANDENVERG”(どっちもブリティッシュじゃないwww)という印象を強く受けたな。

いわゆる“ジャパメタ”の世界観とは無縁に、誰にも媚を売らずに真摯に哀愁を紡ぐ世界志向の楽曲/サウンドの中、否応にも耳を捉えるのが、塩田 亘 (ex-HIGH WIRE) の自然体の熱唱と 鈴木 久 (ex-STRANGE FLAVOR) の感情入りまくりの円熟の極上ギター・プレイ。特に後者は、んもー聴いてる間ずっと顔歪みまくりですよ。通勤途中とかでは絶対聴けないタイプ。(笑)

ライヴでプレイしてる新曲（？かどうかはわからないけど本作に収録されてない曲）もめちゃくちゃカッコ良かったんで、皆さん元気なうちに早いとこ新作作ってください。(いや意外とマジっすよ聞き手の俺自身も含めてw)