Impressions
フィンランドの6人組メロディック・ハード・ロック/メタル・バンド LEVERAGE の2ndアルバム。
中心人物 Tuomas Heikkinen (g) は AGNES, Ari Koivunen らここのところ話題の“メタル・アイドル”のバックヤードとしての活躍が目ざましいが、本作はそういった活動の充実が良質に影響した「脂の乗った感」に満ちた良作となった。
現代フィンランド・メタルらしいシャープな煌きの中で往年の北欧メタル由来のナイーヴな愁いが滴る楽曲が発する地に足の着いた安定感は、既にベテランの風格。さらに、前作で目立った正統派メロハー・テイストに加え、今作では英国ハード・ロック調の煮え切らないダイナミズムも急増し、小匙一杯のプログレ風味と時折 Bob Catley に似た色合いを発する Pekka Heino (vo/BROTHER FIRE TRIBE) の老獪なオッサン声(笑)のせいもあって、所々でかの MAGNUM の名を想起させる場面も。
突出した個性や派手さにはイマイチ欠けるけど、その円熟のエモーションは聴いてて非常に和むです。
(Mar, 12, 2008)
満足度 : 84%