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TREAT / Coup De Grace (2010)

投稿日: 2010/05/28

80年代北欧メタル・ムーヴメントの一翼を担った名バンド TREAT が約18年の時を超えて放つ超待望の6thアルバムは、長いブランクの存在など微塵も感じられない、まるで「“Organized Crime” の数年後に順当にリリースされた傑作」とさえ思える素晴らしい出来。(Mats Levin を迎えた5th “Treat” も結構好きだけどね)

再結成を果たした2006年にリリースされたベスト盤 “Weapons of Choice 1984-2006” に収録されていた2曲の新曲、“I Burn for You”, “Go!” の想像を越えた出来の良さにビビったことを昨日の事のように思い出すが、あれから4年もの月日を経てようやくここに届いた復活フルアルバム・・・いやはや、先の2曲が霞むほどに粒揃いの楽曲がぎっしりと詰め込まれた充実の内容に、とにかく驚くしかないですわ。

初代シンガー Robert Ernlund による初期同様の青臭さを保つと同時に円熟の旨みも得た懐かしい歌声が流れ出す楽曲は、新たなメロディ構築のコツを完全に掴んだかのように現代的な新鮮味を伴ったキャッチーな旋律美を連発。 往年と変わらず多彩なヴァラエティを含有する楽曲スタイルの中、やはり耳を強く捉える #2 “The War is Over”, #4 “Papertiger”, #5 “Roar”, #8 “Skies of Mongolia”, #10 “I’m Not Runnin'” らの作品の中核を成すマイナースケールの「カッコいい系」の曲はもちろん、全編で聴けるその垢抜けたフックに漂う過去のそれとは少々異なる肌触りが、かの名ソングライター Desmond Child の作品群との共通点を感じさせている点が興味深かったり。

そして俺的には TREAT と言えば、以前から勝手に「世界で数少ない Michael Schenker の正当な後継者の一人」と言い続けている Anders Wikstrom (g)。 年輪を重ねて色艶を増したギター・トーンで奏でられるエモーショナルな劇的ソロ・・・18年前と同様に、激しく悶絶でございます。 ヤベー、今のライヴがスゲー観たい!

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