Impressions
TORCHBEARER / Death Meditations (2011)
Christian Älvestam (g,vo/THE FEW AGAINST MANY, SOLUTION .45, UNMOORED, INCAPACITY, MISERATION, ex-SCAR SYMMETRY, etc.) と Pär Johansson (vo/THE FEW AGAINST MANY, ex-SATARIEL, THE DUSKFALL, etc.) を中心としたメロディック・デス/スラッシュ・メタル・バンド TORCHBEARER の約5年ぶりの3rdアルバム。
一聴して、前作と比べて随分と北欧シンフォ・ブラック・メタル的な暴虐さを濃厚にしてきた印象を得たが、細部まで整然とまとめ上げてくる楽曲/演奏重視な「ミュージシャンズ・ミュージシャン」的な雰囲気は変わらず、高い技巧を生かした怒涛の音塊に気持よく身を任せることができる。
嬉しいのが、前作でも大きな魅力を発していた Patrik Gardberg (g/THE FEW AGAINST MANY, MEAN STREAK, SOLUTION .45) のネオ=クラシカル・ソロ・パートの出現頻度が大幅に増していたこと。MEAN STREAK の来日公演で生で体感できた彼の激テク・プレイ、ほんま大好きなんですわ! さらには本作からは UNMOORED の技巧派ギタリスト Tomas "Plec" Johansson が“ベーシストとして”加入、ゲスト・ドラマーにこれまた凄腕な Rolf Pilve (SOLUTION .45, STATUS MINOR, RANDOM EYES, MISERATION) を迎えたことで、プレイ的には「テクニカル・メタル」と括りたくなるくらい大変なことに。(笑)
ただ、前作の時も書いたけど、全員が全員似たよ〜なバンドの掛け持ちし過ぎで、「この TORCHBEARER ならでは」って意味合いが希薄なのが惜しいんだよねぇ・・・。