Impressions
SIEBENBÜRGEN / Delictum (2000)
投稿日: 2000/06/20
気合の入った凄みある白黒メイク野郎ども+プロンド女声シンガー(注意!ジャケ&裏ジャケのパイ房美女とは別人!/笑)で構成された、非常に上質なスウェディッシュ・ドラマティック・ブラック=デス。
非常に大仰でドラマティックなサウンドだが、それを演出するのはシンフォニックなストリングス・アレンジではなく、ツインギターとアコギを効果的に運用した楽曲自体の緩急/抑揚、そして魅惑のエンジェリック・ソプラノ・ヴォイス!
その、各曲で中低音潰れ系デスヴォイスに絡むアクセントとして配置された女声ソプラノがなんとも言えず超気持ちよく、伝統的 HM に根ざしたリフ運びや決して破綻することのない堅実な演奏がもたらす抜群の安定感と相俟って、ムードは女声を大胆に導入した DIMMU BORGIR か "Nexus Polaris" の時の COVENANT を少々ヴァイキング方面に寄せたかといった塩梅。ヴァンパイアっぽいコンセプトには CRADLE OF FILTH とも通じるものもあるかも。
10分以上の曲が2曲(その他も6~8分がメイン)という大作指向で、聴き応えもバッチリ。
満足度 : 82%