Impressions
カナディアン・スラッシュ・メタル・バンド HAZZERD の2nd。
20代前半メンバーを中心としるヤング・スラッシャーながら、ちょっと前に流行った“リバイバル・スラッシュ・ムーブメント”を先導していた EXODOS フォロワー群とは意を異にする'89〜91年頃のメロディック・スラッシュ臭を強烈に噴出。
ベイエリアっぽい“乾き感”を含んだ心地好いクランチリフにハイトーン気味の吐き捨てヴォーカルとメロディックな旨味あるテクニカル・ギターが乗る「適度に軽快 / 適度に劇的」な楽曲スタイルこそ古典的なものだが、そこに現代的なエッジ感を武器に見事に「新しい劇的メタル」として転生させているのが◎。魅力の中心はやはり TRAVELER にも籍を置くリード・ギタリスト Toryin Schadlich のギター・ワークで、楽曲を牽引するセンス良いリックの数々は聴く度に燃える燃える。
"Rust in Peace" 期の MEGADETH っぽくもあるけど、これ聴いて最初に思い浮かべたのは実は WRATHCHILD AMERICA と I.N.C. の名前。そしてこれを機に軽く20年以上ぶりに I.N.C. "The Visitor" を聴いてみたら・・・当時の記憶以上に超ポンコツだったが最高だった!(笑)
満足度 : 89%