Impressions
イタリアン疾走シンフォニック・クサメタル・バンド SKYLARK の、前作の続編となる新作。
リード・シンガー Fabio Dozzo と ゲストの Folco Orlandini (MESMERIZE) が交互にそれぞれ自慢のヘナチョコ・ハイ=トーンでセリフを廻すこのストーリー・アルバム、SKYLARK 独自の特徴である ANGRA 風女性的しなやかさに溢れた悶絶メロディと共に大仰に疾走する作風は健在で、強力なリズム隊のせいもあり哀愁メロディに涙しながらのヘッドバングを自然誘発するクサメタルの傑作に仕上がっている。
ハイライトはどう聴いても黄金の SKYLARK 節が炸裂する "Who is God?"、そしてこれでもかと激しく展開を重ねる10分超の大作2曲、"Lady of the Sky", "The Heaven Church"(Rob Tyrant (LABYRINTH) の歌唱が見事!)だね。加速して行く感極まるソロの応酬がこらえきれぬほどに悶絶! そのうえエンディングの9曲目 "Outro" の後のシークレットトラック・・・涙・・・。
この超悶絶級の一大叙事詩は、パート1である前作 "Gate of Hell" と併せて「2枚組」として一気に楽しむと、お互いに凄さ倍増。
あとはやっぱ、かなり改善されたとはいえ今なお持病のように燻り続ける「音の悪さ、チープさ」という問題をなんとか・・・って感じ。「もうチョイ」の域にまで達してきたものの、ここらで一発 Sascha Peath あたりに(笑)プロデュースしてもらって、「SKYLARK? あぁ~、あのイタリアのイモメタルね」っつー連中を見返してもらいたい! お願いだから!(JINくんプッシュヨロシク/苦笑)
さて、完結編となる次作 "Princess Days" の出来やいかに!