Impressions
スイスが誇るニュー・ウェーヴ・オヴ・フォーク・メタルの旗手 ELUVEITIE の3rdアルバム。
意外にも本作は、バンドを構成する重要な要素であるトラッド/フォークな味わいに大きくフォーカスしたアコースティックな作風。ケルト~ガリア神話にインスピレーションを求めた楽曲(歌詞もガリア語/汗)はもはや完全にケルティック/フォーク・ミュージックといった風合いで、ヴォーカル・パートも Christian "Chrigel" Glanzmann (vo, many folk inst.) よりも Meri Tadic 嬢 (fiddle), Anna Murphy 嬢 (hurdy-gurdy) の二人の女子メンバーが分け合うパートが目立つメロウな手触りだ。てか Anna タン、マジで死ぬほど可愛い過ぎてホント困るんだけど!(萌死)
そんな風に、メタル色はほぼ皆無に等しいくらいに抑えられているものの、これまでの作品でも大きく驚かされてきた本気度の高い高品質フォーク・パートがそのまま抽出されたそのサウンドは溢れんばかりの魅力に輝いている。
個々の曲というよりは全体の流れを楽しむ作品だと思うんだけど、キャッチーな #8 "Omnos" は特にお気に入り。ラストに収録された同曲のメタル・ヴァージョンも◎。
次作ではまたメタルな作風に戻すらしいので、それもまた楽しみだね。
(Oct, 6, 2009)
満足度 : 89%