Impressions
ブラジルのメロディック・パワー・メタル・バンド THOTEN のシンガー Renato Tribuzy のソロ・プロジェクト TRIBUZY のデビュー作。
主役 Renato Tribuzy のやや線が細くもなかなかの表現力を持った堅実なワイド・レンジ歌唱が載るのは、現代的なアグレッションを備えた正統的なヘヴィ・メタル。
その楽曲の魅力はといえば正直まぁソコソコなんだけど(汗)、ナニが凄いってそのゲスト陣でしょ。かつて THOTEN の作品をプロデュースした縁か、Kiko Loureiro (g / ANGRA) が全編に亘って素ッ晴らしい超絶ギター・ソロを披露しているだけでも凄いんだけど、#5 "Absolution" では Michael Kiske (vo) と Roland Grapow (g / MASTERPLAN) を、#7 "Nature of Evil"(SINNER のカヴァー)では「ご本人」Mat Sinner (vo, b / SINNER, PRIMAL FEAR) と Ralf Scheepers (vo / PRIMAL FEAR) を、そして #9 "Beast in the Light" では Bruce Dickinson (vo) と Roy Z (g) をフィーチュアして見事に聴かせドコロを形成している。
中でも、#9 "Beast in the Light" での Kiko と Roy Z の有り得ない組み合わせでの凄絶なソロ・パートは悶絶の一言。これが聴けただけでも買ってよかったわ、ホント。
(Jul. 01, 2005)
満足度 : 83%