Impressions
スウェーデン産テクニカル・プログレ・メタル・ニュー・モンスター ANDROMEDA のデビュー作は、スリリングな嬉しさに満ちた快作。
超テクニカルなユニゾン・プレイを存分に配したクオリティの高いその佇まいを「DREAM THEATER 系」と振り分けることになんら迷いは生じないが、メタルとプログレッシヴ・ロックのみならず、ジャズ/フュージョン、モダン・ヘヴィ系、そしてオールド・ロックに至るまで様々な音楽のエッセンスを余すところなく吸収した懐の深いフレージングと、ライヴで即興に身を任せたら心地よさそうな「ロック」のダイナミズムを備えたその垢抜けたサウンドは驚異的。
もちろん各人のテクには何ら文句のつけようがなく、スウェーデンの片隅の若者たちが、そのプレイに正確さと同時に凄みまでも持ち合わせているのには、舌を巻かざるを得ない。
バンドの中心人物 Johan Reinholdz が情感豊かに弾きまくるギターと Clive Nolan 系の豊かな音色のシンセが、バッチリと心地よく決まる変拍子の嵐を舞台に目まぐるしく対峙する様は圧巻。ゲスト扱いのシンガー Lawrence Mackrory (ex.DARKANE)の古巣からは全く想像できないメロディック・ヴォーカルも、ちょっと弱めながらそれがポンプっぽさを醸し出していてなかなかイイかもね。なお、既に正式シンガーとして David Fremberg なる人物が加入しているそうな。
うー、タマンないッスわ。
ちなみにアートワークは最近この手の仕事でおなじみの(苦笑)Niklas Sundin@DARK TRANQUILLITY。
満足度 : 88%