Impressions
VITALIJ KUPRIJ / Extreme Measures (1998)
投稿日: 1998/08/20
ARTENSION の・・・というよりはいまや HM 界を代表すると言っても過言ではないほどの評価を得ている凄腕鍵盤奏者 Vitalij Kuprij のソロ2作目となる本作 "Extreme Measures" は、前作 "High Definition" 同様、クラシックの様式美に則ったフレーズにて構築された、ハイテクニックでスピーディーなインストゥルメンタル・ナンバーが目白押しだ。
しかしながら今回のパートナーであるギタリスト George Bellas は、信じ難いほどの超絶スピードでネオ=クラシカル・フレーズを連発するものの、前作でスリル&エモーションに満ちた神懸かり的演奏を聴かせてくれた Greg Howe とは比較にならぬ程にプレイに「味」がないため、その数々の様式フレーズの魅力が半減してしまっているのが超マイナス要素。
自慢のピアノ演奏によるクラシックの名曲の連発も、正直いって退屈ナリ。
満足度 : 71%