フィンランド産プログレッシヴ・デス/ブラック・メタル・バンド IKUINEN KAAMOS の2ndアルバム。

“OPETH 者”（笑）であれば、プレイボタンを押してまず流れ出す #1 "Indoctrination of the Lost" のイントロ5秒で満面の笑みで大満足すること請け合いの「超々 OPETH タイプ」であることに加え、グリムなヴォーカルスタイルも含めて Ihsahn のソロ作品群に大きく通じる邪悪な混沌美学が全編に染み込んだ「ダーク・プログレッシヴ」なムードが、深夜のアルコールと共にMy右前頭前野に染み入る染み入る。

ツイン・ギターの5ピース体制をもってエクストリームなアグレッションとメロメロな暗黒慕情を交互に繰り出す緩急の妙は、7分〜16分という長尺の5曲で全54分を構成する大作主義であることを感じさせない見事さ。終始泣きに泣きまくる16分超の長大なる終曲 #5 "Apart" に代表されるように、楽曲の主幹となるギター・ハーモニーのアンサンブルがいちいち琴線刺激系なのがタマランですよ。

昨日2010年のTOP10を発表した直後のタイミングでこんな凄まじい聴き残しが発覚しちゃって、急いでTOP10をウプってしまったことをチョイと後悔するくらいにイイ感じだわ〜。 2006年リリースの1st "The Forlorn" も買う！