Impressions
THE DUSKFALL / Frailty (2003)
投稿日: 2003/03/20
メロディック・デス・メタル黎明期を支えた GATES OF ISHTAR の Mikael Sandorf (g) を中心としたスウェディッシュ・デス・メタル・バンド THE DUSKFALL のデビュー作。
レーベルが Black Lotus だったんで二の足を踏んだけど(苦笑)、各所での好評に意を決してチャレンジしてみたら、これがナカナカいいじゃーん。
キーボード等の上物の装飾は最小限に、それ自体に旋律を織り込んでザクザクと刻まれる重量リフの妙とリズムの展開のみで緩急を形成する様は、まさに往年の北欧メロディック・デスそのもののソレ。
デス・メタル本来の暴力的な荒々しさの中でメロディがしっかりと息衝く潔い楽曲の姿からは GARDENIAN や WITHERING SURFACEなど(共に初期)のいい意味で「中堅の味わい満点」なバンド群を思い出させる、無意識にヘッドバンギング必至の好盤っすわ。
ソロ・パートになると唐突に切り込んでくるゲスト・ギタリストの Magnus Olsson が披露するネオ=クラシカルな激テク・プレイも、トーンがあまりにも均一で情感に欠ける嫌いはあるにも関わらず、ネオクラ者にとっては充分に美味しいオカズだしね。(^^)v
(Mar. 12, 2003)
満足度 : 83%