Impressions
彼らにとってセールス面でも楽曲面でも全盛期だったといえる81~83年頃のライブ。複数のギグをまとめたものだが、寄せ集めの印象は皆無だ。
内容に関しては何の説明が要ろうか。生粋のライブバンドである彼らの全魅力があますところなく詰まっている。メンバー各人の圧倒的なポテンシャルの高さが、ライブでの説得力につながっている。激情を吐露する Neal Schon の火の玉のようなギター、神々しいまでのヴェロシティコントロールで泣きを演出する Steve Perry のどこまでも伸びる声、玄人をもうならせる Steve Smith の驚愕のスティックワーク・・・。
ショウのエンディングを飾る名曲 "Wheel in the Sky" では、哀しみに満ちた旋律に身を委ねながらもラスト近くのスネア頭打ちのパワーコード・パートの盛り上げにおいて「ああっ・・終わってしまう! うぉー! 最後だ! ノリまくれ!」狂ったようにヘッドバンギングしてしまう。そして大円団を告げる花火の音・・・・・・・・。
オープニングにSEなどの仕掛けがあればもっと良かったが、些細な事かな。
私は残念ながら来日公演は未体験だが、CDでこれだけ泣いたり笑ったり興奮できるのだから、当時これを見てたら狂い死にしてるかも知れんのぉ。
満足度 : 95%