Impressions

CHILDREN OF BODOM / Hatebreeder (1999)

投稿日: 1999/05/20

様式美は好きか! ネオ=クラシカルは好きか! メロディック・デスは好きか! ならば全員買えっ! って感じ。(笑) うーむ、いやマジで素晴らしい・・・ネオ=クラシカル様式美デスふたたび!!
スリル&叙情たっぷりに疾走するテクニカル・ギター/キーボードを中心に構築された、ハッとする劇的な場面転換を多用した劇的HMは、芯が通って輪郭のハッキリしたサウンドも前作より遥かに好印象だ。特に随所で聴けるブリブリと唸るベースが心地良いね。
何といっても特筆すべきはギタリスト Alexi Laiho のフレージングの素晴らしさ。細かなテクニックはソコソコながら(もち充分にハイレベルな次元での話しね)ことメロディの構築に関しては、緩急を取り混ぜ見事にツボを突いてくる抜群のセンスの持ち主だ。そしてそのギターと超絶なるバトルを繰り広げると共に、そのサウンドに奥行き&派手さを与えている Janne Wirman のシンセも、確実に CHILDREN OF BODOM らしさの一翼を担っている。
またシンガーも兼任する Alexi Laiho の喚き散らし型デス・ヴォイスは、正直迫力にはやや欠けるものの、ところどころ一緒に唄えすらしそうなほど聴きやすいもので、彼ならではの「気合の入った合いの手」の入り方も、相変わらずナイスなタイミングだ。
オープニングのつかみにはもってこいのネオクラ大爆発、そしてサビで共に叫びたい衝動に駆られる "Warheart"、そして狂おしいほどに劇的な展開/フレージングが圧巻のタイトルトラック "Hatebleeder" といったハイライト・チューンはもちろん、"Silent Night, Bodom Night", "Bed of Razors", "Black Widow" といった、聴く者の様式マインドをチクチクと刺激して止まない佳曲群は、誤解を恐れずに言うならば「キャッチー」と表現しても全く問題ない魅力を放射している。

・・・ネオ=クラシカル万歳! フゥッ!

満足度 : 89
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