Impressions
BALANCE OF POWER / Heathen Machine (2003)
投稿日: 2003/12/20
英国産正統派ヘヴィ・メタル・バンド BALANCE OF POWER の 5th アルバム。
「正統派ヘヴィ・メタル・バンド」と言われつつメロディック・ハードへの色気が妙な中途半端さを感じさせていたこれまでの作品と比較して、本作はそのあたりの迷いが解消された感のある、これまでになくメタリックな方面に焦点が絞れてる印象。
スマートな旋律感で包み込まれた硬質なエッジがタフにドライヴする緻密に構築された楽曲群は、前任の Lance King よりシンガーの座を譲り受けた新シンガー John K の歌唱が Geoff Tate (meets Bruce Dickinson) な風味に満ちていることもあって、音像的には「プログレッシヴ・メタル・バンド」のソレに近付いたと言えるかも。
破綻を感じる部分が皆無の相変わらずクオリティ激高なそのサウンドは、Pete Southern (g) のネオ=クラシカルなテクニカル・ギター・ワークも過去最高な勢いで乱舞しまくってたりする、要素的にはマジで My ツボど真ん中な逸品であるハズなんだけど、これまで同様にどこか優等生過ぎる部分が退屈さを運んできているのもまた事実なんだよな・・・。
ホント、内容的には確実に平均点以上の悪くない出来だけに、その「普通さ」が足を引っ張るってのにちょいとやり切れなさを感じてみたり・・・。
ってか、いっつも思うんだけど、このバンドってイメージの湧きづらいバンド名が最大の弱点なんちゃうの?(汗)
(Dec. 24, 2003)
満足度 : 77%