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EMPIRE / Hypnotica (2001)

投稿日: 2001/12/20

過去のものも含めたぶん今日現存も多数の同名バンドが存在するだろうが、この EMPIRE は、ドイツのギター・プレーヤ Rolf Munkes が主宰するプロジェクト・バンド。
このアルバムを手にした人にまず強烈な印象を与えるのは何と言ってもその構成メンバーで、シンガーに据えた BALANCE OF POWERLance King をはじめベースに Neil Murray、キーボードに Don Airey という強力な布陣(ドラムは無名の Gerald Kloos なる人物)で、さらにゲストに Mark Boals, Anders Johansson が絡んでくるとなればそれだけである種の期待が高まるってもんだろ。
そして聴こえてくるのは、Rolf Munkes 自身のテクニカルなギター・ワークを存分に配するなどインスト・パートの充実にも気を配りつつも Lance King の力強さとマイルドさのバランスが心地よい伸びやかなハイトーン・ヴォーカルを中心に位置付けた歌モノのハード・ロックで、ドラマティックなヘヴィ・メタルのパワーとキャッチーな味わいをクリアーなテクニカル・ロックの空気でまとめ上げたそのハイ=クオリティな楽曲群は、その錚々たるメンツの集結に恥じぬ出来映えだ。
ただ、その楽曲に内包した様々なエッセンスが方向性の離反を誘ってしまっているのも事実で、そのヴァラエティの誘発する散漫さがこのアルバムのリピートを阻害しているのがなんとも残念。幅広い方向性とアイデアを持ちそれを実現する手腕は兼ね備えているんだけど、それを自分ならではという一つの味にまとめ上げる味覚感知力に欠けているってところか。難しいけどね、こーゆーのは。
このあたりのまとまりの無さって、同じく様々な実力派シンガーを迎えてプロジェクト的な活動を行っている Dario MolloMisha Calvin にも同質の臭いを感じるんだよな。。。

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