Impressions
BOB KATSIONIS / Imaginary Force (2004)
IMAGINERY, CASUS BELLI, NIGHTFALL, SEPTIC FLESH, STAR QUEEN 等に参加し、最近では FIREWIND の来日公演での予想外のイケメンっぷりや MAGIC KINGDOM "Metallic Tragedy" へのゲスト参加の報が耳に新しい、ギリシャの売れっ子鍵盤奏者 Bob Katsionis の2枚目のソロ・アルバム。
メイン楽器であるキーボードの他ギターもプレイする Bob、そして Fotis Benardo (dr), Stavros Giannakopoulos (b) というグリーク・トリオが奏でるのは、超絶テクニックが炸裂するハイ=テンションなインストゥルメンタル・チューンズだ。
なにより、楽曲の傾向がガッツリと疾走する(時にはブラストをも厭わぬ!)シンフォニックな欧州メロディック・スピード・メタル的なものであるというのがまずは高ポイントっしょ。この手のハイ=テク・インスト物にありがちなアダルトなフュージョン・タッチが楽曲を支配する場面も無くはないが、それらが良い方に作用してスマートでプログレッシヴなクオリティを生むのに一役買っちゃってるという実に幸運(ってゆーかそんだけメタル・センスが優れてるってことよね)な一面もアリ。
いやー、インスト作である云々を超越して、「マイナー・キー主体のテクニカルなヘヴィ・メタル」としての悶絶ポイントが多数存在する、メタル・ヘッズとして自然にヘドバンを誘発されるなかなかの一枚に仕上がってると思うデスわ。そのメタル・エッセンスの原動力となってるドラマー Fotis Benardo のプレイが驚愕レベルの凄さに満ちていたっちゅーのも儲けもんだったし。(嬉)
しかしさ、鍵盤奏者としての達者っぷりはもちろん普通に「相当なテクニシャン」と呼べるほどに7弦ギターをも弾きこなすイケメンな Bob Katsionis 君、「超 Daniele Liverani タイプ(笑)」としてこれから更に引っ張りだこになっちゃうんぢゃないの~?
(Jul. 18, 2004)