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EVERGREY / In Search for Truth (2001)

投稿日: 2001/11/20

スウェデイッシュ・ドラマティック・ダーク・メタル・バンド EVERGREY の 3rd アルバムは、「エイリアン・アブダクション」をテーマに据えたコンセプト・アルバム。
テクニカルな緊張感の漂うアグレッシヴなプログレッシヴ・メタルを覆い尽くすのは、たっぷりと配された鍵盤の優雅な音色や女声を含むクワイヤなどの演劇的な大仰さが醸し出す、ミステリアスな背徳の空気だ。
様々に展開する大仰な曲調に乗ってじわじわと激情を吐露するギタリスト兼任のシンガー Tom EnglundTed Bullet (THUNDERHEAD) や Matthew Barlow (ICED EARTH) に通じる暑苦しきメロディック漢歌唱の使い手であるという、決してデス系に分類され得ないバンドだが、その体臭として滲み出る哀しみ色の耽美な香りは何故か暗黒系独特のモノに非常に近いのがなんとも興味深いよねぇ。
前作以上にそう感じるその最大の要因は、新加入のキーボード・プレーヤ Sven Karlsson の存在に他ならないと、勝手に断言したい。だって、EMBRACED, SOILWORK での活躍でその名を知られる今最も注目のキーボード・プレーヤである彼の静粛なタッチの泣きピアノからテクニカルなファスト・ユニゾンまで惜しげもなく目白押される激涙プレイの数々ってば、作品全体の空気を支配するに至っちゃってるんだもの。
そしてこれまた美味しいのが、Tom Englund 自身と新加入のギタリスト Henrik Danhage のギター・コンビによる煽情ギター・プレイ。見事な粒揃いのファスト・リックと豊かなヴィブラートを駆使したウェット・タッチのスリリングなテクニカル・プレイは非常に魅力的で、寄っては離れながら丹念に泣きを構築するハーモニーの妙は、本作のプロデューサ Andy LaRocque を髣髴させる。
前作で感じられた「化けの予感」がほぼ的中したような充実作であることは間違い無い本作だが、あとは楽曲そのものよりもドラマの構築自体に主眼が置かれていると未だに感じられる点が何とかクリアされてゆけば、「北欧の SAVATAGE」の称号はすぐそこに待っているぞ!

余談だけど、"State of Paralysis""The Encounter""Dark Waters""Different Worlds" のそれぞれの流れって本来無音部分なしで連続して流れるハズなんだけど、オレの買ったCDって、そこで2秒 Wait が入るんだよね。絶対マスタリング・ミスだと思うんですけど・・・オレだけ?。。。(謎)

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