Impressions

SILENT FORCE / Infatuator (2001)

投稿日: 2001/11/20

ジャーマン・メロデイック・パワー・メタル・バンド SILENT FORCE は、この 2nd アルバムで、堅実な作りながらやや詰めが甘く惜しい出来だったデビュー作 "The Empire of Future" から格段の進歩を遂げた印象。
前作リリース時には、中心人物であるギタリスト Alexander Beyrodt にとっての SINNER という元鞘の存在や、シンガー D.C. Cooper のイマイチ煮え切らないスタンスのせいで、オレ的には「急造プロジェクト」的な感のあったこの SILENT FORCE だが、ツアー経験が効いたのか本作では見違えるようにバンドっぽい勢いに満ちたサウンドになっているのが驚きだ。
HELLOWEEN 以前のメロディックでありながら硬質なジャーマン・スタイル・メタル、--- 当時のドイツ勢は多かれ少なかれ JUDAS PRIEST の影響を受けていた --- 喩えるならば GRAVESTONE を想わせる正統メタル・フィールをベースに、同じ JUDAS PRIEST"Painkiller" で体現したコアでタフなエッセンスを注入、それを欧州シンフォ・メタルのドラマティックな空気で包み込んだハイ・エナジーな楽曲は、どの曲も見事な緩急の妙が映える実にハイ・クオリティな粒の揃った出来映えで、曲間の流れもよく練られている。
XaMetalike にシンフォニックに超速疾走する "Promised Land" もグッと来るが、何といっても哀愁メロディを伴って勇壮なる疾走を見せるキラー・チューン "We Must Use the Power" がマジで堪らない。そして女声をもフィーチュアした感動のバラード "In Your Arms"(さすがにこういうのを D.C. Cooper 歌わせたらピカイチだな)と続く泣きのアコギ・インスト "Northern Lights" をエピローグに締めくくる構成もイイねイイね。
随所で派手にキメまくる Alexander Beyrodt のフラッシーともいえるテクニカルなプレイは、場面によってはもう少し色艶を欲っするところがあったり、D.C. Cooper の落ち着きのある安定感が相変わらず「お行儀の良さ」を感じさせてしまうなど、個人的には出来れば改善して欲しい点もまだまだあるものの、ここまでやってくれれば拍手っすわ! パワフルなグルーヴを導くリズム隊も◎だし。

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満足度 : 88
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