Impressions
AOR HEAVEN が新に設立したヘヴィ・メタル系レーベル METAL HEAVEN の第一弾アーティストは、フィンランドの正統派ヘヴィ・メタル・バンド ALTARIA。
この ALTARIA、シンガーは REQUIEM の Jouni Nikula、そして SONATA ARCTICA の Jani Liimatainen と NIGHTWISH の Emppu Vuorinen という贅沢なギター・チームを擁するスーパー(って言うほどじゃないか~/苦笑)バンドなんだけど、全ての楽曲を書いているのは Marko Pukkila (b) と Tony Smedjebacka (dr) の2人なので、彼らリズム隊コンビが主導するバンドってのが実際のとこなんだろな。
そのスタイルは、今となってはややダサさ&地味さを感じさせる伝統的スカンジナヴィアン・ヘヴィ・メタルで、80年代後期~90年代初頭の北欧メトゥに心酔しちゃうオッサン的には、ホンットに和むナイスな路線だわ。Jouni の朗々とした歌唱の持つ Marco Hietala っぽさのせいで、TAROT を思い起こさせることもしばしば。(実際にその Marco もバッキング・ヴォーカルとして参加)
ミドルテンポ主体のキャッチーな楽曲は、この一曲って強力な楽曲は残念ながら見当たらないもののどの曲もソコソコ及第点な感じで、まさに往年の北欧メタルの底辺を支えてながら陽の目を見ずに消えて行ったマニアックな実力派バンド群を思い起こさせる・・・って、めっちゃ褒めてるつもりなんだけど、全然そうは聞こえないな。(笑)
そして、そんな地味ながら魅力的な楽曲を引き立たせる役割に徹しながらも、ついつい超絶テクが顔を出ししゃう Jani と Emppu による強力なギター・パートはやっぱり美味しい!
ちなみにプロデュースは THUNDERSTONE の Nino Laurenne。
(May 19, 2003)