Impressions
ノルウェーのラジカル・へヴィ・トラッド・ロック・バンド GÅTE の 2nd アルバム。
ヴァイオリンのフォークロアな旋律がリードする土着的なトラッド・ミュージックな骨格にモダンなパワー・ロックの手法でエネルギーを与え、そこに EVANESCENCE にも通じるフィメール・モダン・ゴシックの都会的な叙情味と THE 3RD AND THE MORTAL を想わせる呪術的な耽美暗黒風味を加えたかの独創的な音像は、北欧陰鬱プログレとして特A級の完成度。
恐ろしいのは、そんなダークなトリップを誘う音像にもかかわらず、過去にノルウェー本国で Norwegian Music Award の受賞を経験するほどのポピュラリティを備えているという事実で、上記で登場した各種キーワードに反応するマニアだけではなく浮動票層にアピールしうる普遍的なワールド・ミュージック/ポップ・ロック的聴き易さも備えているってのがマジ恐ろしい。
小悪魔系萌え歌姫 Gunnhild 嬢の存在も魅力的だし、間違って CM とかで当たっちゃったりしたら日本だけで100万枚とかも全然夢じゃないかもね。。
(Sep. 27, 2005)
満足度 : 89%