Impressions

TANTALUS / Jubal (2001)

投稿日: 2001/04/20

ギリシャ神話神話に因んだそのバンド名、旧約聖書に登場するカインの子孫の名を冠したアルバムタイトル、そして各所で「IT BITES の再来」と称えられるその評判からして期待感を膨らませずにはいられない、英国シンフォ・ポンプの期待の星 TANTALUS の自主制作盤に続く 2nd。

女性キーボーディストを含むツイン・キーボード編成の 6人組によって奏でられる、適度にハードなエッジのギター、アコギ、オルガン、ピアノを中心に緻密に構築されたシンフォ・アンサンブルが見事なドラマティック・ポンプは、淡く浮遊する優美な情景描写と緊張感のある楽器の鬩ぎ合いが好バランス。

朴訥としつつ英国的な粘っこさのあるヴォーカルと、それに絡む親しみやすいコーラス・ワーク、そして長尺でありながら起承転結を上手くコンパクトに纏め上げる手馴れ具合は、確かに IT BITES 的だな。

いかにもプログレ然とした大仰でダイナミックな展開ながら、適度なポップさを感じるのがいいのよね。全体的にはほのぼのとしつつも哀愁も充分で、なかでも "Time will Tell" の泣き泣き具合はタマランですわ。

あ、聴いてて「John Wetton にこーゆーの演ってほしいなー」と感じちゃった。

満足度 : 83
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