Impressions
我が国が誇るトゥルー・メタラー、地獄の番犬こと HELLHOUND の3rdアルバム。新たにベース・パートに Blackwind を迎えた新体制となっている。
ヘヴィ・メタルのヘヴィ・メタルたる部分をとことん追求した愛すべき“馬鹿メタル”っぷりは一切不変だけど、追求し過ぎてファニーささえ生まれていた前2作と比べて、今回は「ギリギリで踏み留まったシリアスさ」が強く感じられるマジさが印象的。
その象徴が3部構成の大作(つっても6分台だけどw) #8 "Legend of Warriors" の存在だろう。その MANOWAR 的ともいえる重厚な図太さはこれまでの彼らにはなかった感触だ。クレイジーな疾走曲を効果的に配しつつ、その #8 やタイトル・トラック #1 "Let Metal Rule the World" といった重心の低い曲でジワジワと攻めるその老獪な手口からは、前作リリース後に海外でのライヴを成功させた自信が漏れ出している。
実はワタクシも“The Choir Of Hell”の一員として全編でコーラスに参加してたりしますが(笑)、それによる贔屓目抜きにしても世界に誇れる素ン晴らしい国産アルバムになったと思うよん。
満足度 : 86%