Impressions
ノルウェー産「フォークロリック・ブラック・メタル・バンド」(←自称)WINDIR の 4th アルバム。
ブラストがアグレッシブに炸裂したりするブラック・メタル然としたサウンドに織り込まれた、民謡メトゥ度満点のシケシケな哀愁アンサンブルや朗々としたヴァイキング・クワイアなどの要素が齎すクッサクサ・テイストがなかなかイイかも。
最初の印象よりも意外と荒々しいサウンドだったけど、その骨格の中に根付く素朴な風合いが感じさせるヴァイキング度が相当に高いのは嬉しいな。
アート・ワークを思い浮かばせる壮大なオーケストレーションやメロディック・スピード・メタル的な程よい疾走パートをも配して、悲愴感に満ちた寒々しい雰囲気を上手く具体化してる感じ。
所々でキーボードの音色やサウンド処理がミスマッチなほど妙に近未来風味になるなど、B級ならではの雑多さ(いい方向に作用してると思ってマス)を露わにしながら、よーく聴くと意外な程に細かいところまで丁寧に作り込まれてるのにビクーリですわ。
・・・と、要素的には悶絶なハズなのに、ソコソコ良いネーって程度に収まってしまってるのは何でだろ? 謎だ。
あ、メンバーショットではノーメイクなのに、ライヴでは白塗りなのはメッチャ Hail!
(笑) (Jul. 09, 2003)
満足度 : 80%