Impressions

ALKEMYST / Meeting in the Mist (2003)

投稿日: 2003/06/20

フランスから登場したニュー・メロディック・スピード・メタル・バンド ALKEMYST のデビュー作。
かなりの弾き込みを聴かせるギター・チームや多彩な手業足技を見せつけるドラムが色付けるテクニカルな側面を強調しながら大仰に疾走するドラマティックなサウンドは、いわゆる「メロスピ」らしさに満ちていながら、なかなか堂に入ったプログレッシヴな展開を見せたりバラード・パートでは実に普遍的なしみじみ感を出せていたりと、それのみに留まらない幅の広さを実感させるもの。
イタリアの SECRET SPHERE からレンタルした(推測/汗)シンガー Ramon Messina のそこそこは歌えてはいるハイ・トーンがさほど魅力的でもなかったり、全体に漂うドタバタ感が気になって最初はあまり楽しめなかったんだけど、聴き重ねるうちに本作が内包した悶々としたメロディに溢れるセンチメンタリズムに侵食されてきた。
そのメロディの端々に漂うクサさに、イタリアン・メタル史上に燦然と輝く激クサ盤である ATHENA"Twilight of Days" に通じるものを感じる・・・ってのはあまりに褒めすぎかな。(笑)
ドラマー Arnaud Gorbaty の、Simon Philipps, Mitch Mitchell, Virgil Donaty, Dennis Chambers, Jeff Porcaro をフェイヴァリッツに挙げるのが超納得の凄まじいドラミングは、メッチャ好み!
 (Jun. 04, 2003)

満足度 : 83
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