Impressions

MIDNIGHT SUN / Metalmachine (2001)

投稿日: 2001/09/20

Swedish Metal Band MIDNIGHT SUN の 4th Album は、シンガーを Pete Sandberg から Jakob Samuel にチェンジすると共に、音楽性も旧シンガー Pete Sandberg のナイーヴな触感をフィーチュアしてきたこれまでの路線から一転、「いかにも HEAVY METAL」なタフさの大幅な導入がカナリの意外さ。
"Metal Gods", "Steel to Steel", "Metal Machine"・・・と、「実はパロディなんじゃないのか???」と勘繰りたくなるほどの超 Metal なタイトル&歌詞がずらりと並ぶ楽曲群は、バンドや各メンバーのこれまでの経歴とこの音のギャップから滲み出る「無理やりっぽさ」が、本作を本気で聴く気をやや削ぎながらも、旋律の組み立て方自体は従来通りのものだということに気がつくと実はあまり違和感はなかったりするんだな。
ANNIHILATOR が平伏すほどの過剰なソリッド・エッジのストロング・リフを前面に押し出しながらも、やはり要所要所では本来 MIDNIGHT SUN が持っていた北欧らしいマイルドな味わいが満載で、ハイ・テンションなスクリームからメロウな叙情の描写まで見事にこなす新シンガー Jakob Samuel の明快な歌唱は、Pete Sandberg より遥かに好みのタイプだし、ギタリスト Magnus Karlsson は相変わらず現在の北欧随一のセンスフルなスピード・プレイを聴かせてくれているしで、美旋律メタルとして純粋に楽しめる。
ただ、そのソリッドなメタルっぷりを演出する部分の練り込みが甘めなために、曲によっては退屈な時間が過ぎ去るだけ・・・って事態にもなりがち。ボトムの薄い音作りも NG だしね。
これでも悪くはないんだけど、できれば次作ではぜひ元の音楽性に戻ってくださいな。

満足度 : 75
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