スウェーデンはストックホルムの“レディース・漢メタル・バンド” HYSTERICA のデビュー・アルバム。

Anni De Vil (vo), Bitchie (g), RockZilla (g), SatAnica (b) そして Hell'n (dr) という親の泣き顔が眼に浮かぶような酷い芸名の5人の女子メタルヲリアーズがプレイするのは、MANOWAR らに代表される大味な'80s USエピック・メタルそのもの。いやなんちゅーかもう・・・いかにもネタ臭さ満点なのに、これが音的になかなか悪くなかったりするから逆に困る。(苦笑)

切れ味と重量感を併有する「至極まともな」プレイ（本人たちが演奏しているのかどうかは知らんw）による、媚を売らない適度なキャッチーネスと良い意味で地味な堅実さのコラボがB級心をくすぐる硬派な楽曲は、Tommy & Peter Tägtgren コンビが名門 Abyss Studio で作り上げた良好なプロダクションの中にきっちりとスリージーなビッチ臭を配したキャラ立ちのよい仕上がり。

個人的にはあまり好みではないハズの PANTERA 風味な90年代的ヘヴィネスをフィーチュアする場面でも、そのシンプルなグルーヴの心地良さを武器にしっかりと俺の身体＆メタル魂を反応させてしまうという潜在的魅力の高さにも「うぬぅ、なかなかやるな…」と唸らされる。フェスとかで異常に盛り上がるタイプだなこれ。（まぁ自分らで演奏してればだけど/汗）