Impressions
スウェディッシュ・メロディック謝罪メタル・バンド EVERGREY の 6th アルバム。
Tom S. Englund (vo,g) のエモーショナルな自閉的熱唱と、その Tom と Henrik Danhage (g) が弾き出すウェットなテクニカル・ギター・ワークが映える EVERGREY 独特のダーク・メタルの風合いこそ、確かにれまでの作品を継承するものなんだけど・・・なんか急激に小粒になっちゃってない?
本作では、楽曲の構造がシンプルになると同時にプログレッシヴな味わいがグッと薄まった印象で、これまでは3~4分台ながら旨みをコンパクトに凝縮して短さを感じさせなかったの楽曲が、今回は尺は同じでもアッという間に終わってしまうような物足りなさを感じてしまうんだよな。(寂) 特に #3 "Lost", #6 "In Remembrance", #10 "The Dark I Walk You Through", #12 "Closure" あたりはイイ感じに謝罪テイスト(なんだそれw)が込められてるだけに、その淡白さが非常に惜しいッス。。
前作 "The Inner Circle" を傑作たらしめてた Rikard Zander (key) の活躍の場も少ないし、バンドのイメージとチョイと異なるジャケもイマイチ・・・。もしかして、欧州で思いのほか人気出たせいで Tom が元気になっちゃって、鬱ならではの神通力が失せた?(苦笑)
(Apr. 10, 2006)
満足度 : 74%