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GAIA / Nostalgia (2004)

投稿日: 2005/03/20

韓国の自称“クロスオーバー・アート・メタル・バンド”、GAIA の 1st フル・レンス・アルバム。

民族色濃くフィーチュアされた艶やかな弦楽器の哀しい響きと雑多なスタイルのヘヴィ・メタル/ハード・ロックが分離気味に同居するやや無秩序気味なごった煮サウンドは、確かに“クロスオーバー”で“アート”な出で立ちだが、そんな音像の上で男女デュエットが美醜を描く様が十分に“耽美”と称せる全体的な印象は、トラッド/フォークなデス=ゴシック・メタルのそれと同様のもの。

この GAIA のキモは、なんと言っても6人のメンバーの半数を占める3人の美女メンバーの存在だろう。天が二物を与えてしまった美しき天才ヴァイオリニスト、Yun Myung-Eun、フランス帰りのミステリアス・クール・ビューティーな鍵盤奏者 Jeun Ji-ni、そして二胡に似た弦楽器“ヘグム”に嗚咽を漏らさす Park Yoon-Kyong(以上、萌え度順)の3人が奏でる民族の悲劇の歴史を綴るが如きの幽玄たる泣きまくりの殺傷力は非常に高く、ゲスト女声シンガーの柔らかなエンジェル・ヴォイスと溶け合って醸し出す悶々とした耽美フィメール・ゴシックの風合いは相当に好みのツボを突いてくる。

・・・が、近年珍しい程に強烈に音が悪いのが難点。幸いにも、オレにはそんな蚊が鳴くようにか細いメタル・パートをはじめとする劣悪なチープ・プロダクションを「辺境プログレ独特の味わい」と割り切れる豊かな想像力が備わってるので「おぉ、初期 ON THORNS I LAY みたいや!」と楽しめてしまうけれども、アンニュイ歌唱に悶絶の冬ソナ風激泣きバラード #4 "The Doll" や慟哭旋律が美味しいデス・ワルツ #8 "Requiem" らの出色の出来の楽曲を前にすると、これがせめて“普通”の音だったら・・・と欲が出てしまうのも正直なところだ。

 (Mar. 03, 2005)

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