Impressions
STRATOVARIUS / Polaris (2009)
投稿日: 2009/05/20
フィンランドを代表するメロディック・メタル・バンド STRATOVARIUS の12th アルバム。
中心人物 Timo Tolkki (g) がまさかの脱退、後任に Matias Kupiainen なる25歳の新人を迎えて制作された再生を狙う一枚。意外にも、随分長いことライヴでお馴染みな印象の Lauri Porra (b) もアルバム的には何気に本作が初参加なのね?
そんな新たな体制で展開するのは、プログレッシヴ&スペーシーな雰囲気と近作のクリアなモダンさが融合したジャケのイメージどおりのハイクオリティなヘヴィ・メタル。皆で曲を持ち寄ったことによる散漫さはありつつも、#5 "Blind", #7 "Forever is Today" らの良質な疾走曲を交えながら「かつての STRATOVARIUS らしさ」を幾分取り戻すことに成功した音像は "Dreamspace" meets "Infinite" な印象。
一聴して嬉しさを感じるのは、これまでとは質の異なるプレイ面の充実。かなりの巧者っぷりを隠さない Matias のテクニカルなプレイによって生き生きとした色彩に輝き出したリフ/ソロと、それに触発されるように発奮した(いや、たぶん気まぐれに弾きまくっただけだなw)Jens Johansson (key) による独特の鍵盤プレイの躍動感は、ここ数作にはなかったものだ。
いやこれ、全く期待してなかったけど結構イイかも? 当然のことながら全盛期とは比べるべくもないけど、前2作よりは全ッッッ然マシ。次作に期待も持ててるしね。
(May, 28, 2009)
満足度 : 80%