Impressions

TILES / Presents of Mind (1999)

投稿日: 1999/05/20

うむむ。どうも食い足りない感触が残るなぁ。
プログレッシヴ畑の香りをプンプンと漂わせる、ギター/ベース/ドラムという3ピースのテクニカル集団の演奏を基本に、必要以上にキーボードで装飾しないシンプルな音像でダイナミックに ROCK の醍醐味をかんじさせながら展開するテクニカル&プログレッシヴなハード・ロック。
スリリングなリズムに、薄刃のように切れ味の鋭いシャープなリフ・カッティングが乗り、その隙間を独自のライン取りで動きまくるベース・フレーズ。理路整然としながらも、時に変態的アバンギャルドさをもアピールするようなインプロヴァイズ風パートを織り交ぜながら、そこに朴訥で明朗なヴォーカル・メロディを載るといった TILES のスタイルは、一聴して RUSH を連想させる質感だ。
今風のテクニカル・ギタリスト達とは一線を画すメロウでウォームなソロ・パートも耳を惹く。
しかし、やや壮大、ややキャッチー、やや難解、ややヘヴィ、やや知的・・・と中途半端な印象だ。各プレーヤーのテクニカルなプレイにも、「ならでは」の魅力が無いのも辛いな。

満足度 : 69
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