フィンランドの女性シンガー AGNES PIHLAVA の2ndアルバム。前作の名義はファースト・ネームだけだったが、本作ではファミリー・ネームも付記されたっぽい。

自国の有名コンテスト番組『IDOLS』をきっかけとして実現したデビュー作は、往年の北欧ハード・ポップ/メタルに通じる瑞々しい旋律美メロディがたっぷりと詰まった好盤だった。本作では作曲陣を Tuomas Heikkinen (g/LEVERAGE), Kimmo Blom (vo/URBAN TALE), Jarkko Ahola (vo,b/TERÄSBETONI), Timo Kotipelto（vo/STRATOVARIUS）に一新するも、佳曲揃いだったその前作には一歩及ばぬ印象だ。

また、Agnes 自身の歌唱も前作よりも遥かにタフな力強さをアピール。ロックなグルーヴが強調される場面の多さと相まって、魅力的だった北欧風味がやや減少傾向にあるのもちょいと残念。