Impressions

EQUILIBRIUM / Rekreatur (2010)

投稿日: 2011/01/03

ジャーマン・メロディック・ペイガン/フォーク・メタル・バンド EQUILIBRIUM の、シンガーとドラマーを交代させての3rdアルバム。

アルバム/ライヴ双方でバンドの中心人物的なオーラを発していた前任シンガー Helge Stang の脱退によってバンドがどう転んでいくかをちょっとだけ危惧していたけど、そんな心配は全くの杞憂に。方向性が不変なことに加え、サウンド全体の質感も大きくスケールアップ、壮麗なメロディがこれまで以上に乱舞する、非常に垢抜けた雰囲気を放つ意欲作となった。(ベーシスト Sandra Völkl タン もスゲー綺麗になったし☆)

新シンガー Robert "Robse" Dahn のグロウルが持ち込んだ「重さ」と、前作までに感じられた少年っぽいおぼこさが青年らしい逞しさへと順当に成長したような芯の太さは、これまでにない安心感を創出。その結果、いかにも EQUILIBRIUM 節!な疾走チューンズよりも、#3 "Verbrannte Erde"#8 "Wenn Erdreich Bricht" といったミドルテンポで重厚に攻める劇的な曲々に強く惹かれるようになってきたデスよ。

その一方で、旧来の疾走スタイルの曲では、メジャーキー展開を含むあざといヴァラエティや、何故か「ウェスタン調」になってしまうような軽さ(これは ENSIFERUM に新作もそうだった…)にちょっと辟易する場面も。さらには、シンフォ・パートが終始濃密過ぎるせいでややメリハリに欠けるためか、一枚聴き終えた後の印象は意外にも薄めだったり。うーん、今回は好きな曲とそうでない曲に大きな差が出ちゃって、好きな曲だけをピックアップして聴く感じだな・・。

満足度 : 83
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