Impressions
ジャーマン・ヘヴィ・メタル・スター EDGUY の 7th アルバム。
おちゃらけた史上最低級の糞ジャケながら、肝心のサウンド自体は随所に彼ららしいコミカルなユーモアを挿入しながらもグッとシリアスな風合いで、その端正で無国籍な普遍的ヘヴィ・メタルは、一層ワールドワイドなスケール感を漂わせる垢抜けたクオリティとなっている。
そんな風に、更なる前進への意欲を感じさせる凛々しい作風ではあるんだけれど、前作で完成系を見せたかの重厚なヘヴィ・メタルの伝統と気概はどこへやら・・・本作で聴かされる情念の薄い軽薄な楽曲の数々には、正直強い失望を禁じえない。。
確かに、それぞれのプレイが放射する気迫は過去最高レベルだし、スマートな音像の中では浮いてしまうほど濃いぃエナジーを垂れ流す Tobi の熱唱も相変わらず魅力的。それらが上手く噛み合った一部のパートに一瞬身を乗り出しそうになるが、冷静に考えてみたら他のパートがあまりにつまんないからまだマシに聞こえるだけの話。
うーん、この雰囲気、なんだか解散寸前の頃の HEAVEN'S GATE みたい。。(汗)
(Jan. 29, 2006)
満足度 : 53%