Impressions
ポーランドのプログレッシヴ・ロック・バンド INDUKTI のデビュー・アルバム。
暗黒なマインドスケープをアヴァンギャルドに描く幻惑のヘヴィ・アンサンブルは、KING CRIMSON, TOOL, NEUROSIS らの名が引き合いに出されるのが納得のトリップ・メタリックな質感で、専任女性ヴァイオリン奏者 Ewa Jablonska 嬢が全編で浮遊させる弦の音色による硬軟のコントラストが帯びさせている独特のエスニックな色合いが美味しい。
硬質なモダニズムにトラッドな呪詛を融解させた「近未来の呪術儀式」の、東欧ならではの暗度に沈む絶望的な閉塞感は心地好いの一言で、深夜に呑んでて更に泥酔度を高めたい欲求に駆られた時のアイテムとして本作が今後重宝されることは必至。(病)
基本的にはインスト主体なんだけど、散発する歌唱パートをサポートするゲストシンガーが RIVERSIDE の Mariusz Duda だというのもポイント高いスな。
(Jun, 25, 2006)
満足度 : 86%