Impressions
解散状態にあったイタリアのプログレッシヴ・デス・メタル・バンド SADIST が前作から7年の時を経てリリースする通算5枚目となる復活作。
デビュー以来作を重ねるごとに独特の個性的な進化を重ねていたが、本作で実践しているアグレッシヴなテクニカル・メタルは、適度にアヴァンギャルドな拡散が摩訶不思議なヴァイヴを呼び込むという初期3作のエキスを融合させたかのスタイル。
相変わらず少々楽曲に感情移入し辛い部分はありつつ、懐の深さを増した類稀なる技巧センスを見せ付ける Tommy Talamanca (g, key) のネオ=クラシカル風味のギター・プレイが、過去最高の叙情味で迫ってくるのが嬉しい。
(Dec, 10, 2007)
満足度 : 79%