Impressions

MATERDEA / Satyricon (2011)

投稿日: 2012/09/11

イタリアの Pagan Rhymes な Elvish Rock Band・・・まぁ平たく言えば(^^;)フォーク/ゴシック・メタル・バンドな MATERDEA の2ndアルバム。

2009年のデビュー作 "Below the Mists, Above the Brambles" の時点では Simon Pope (vo), Marco Witch (g) という2人組男女ユニットの体裁でアンビエントなメディヴァル・ロックに軸足を置いていたが、本作では女性キーボーディスト+女性フィドラーに男性リズム隊も加えた6人編成となり、音楽性も本格派フォーク/ゴシック・メタルへと大胆にシフト。

いんや〜これがもうツボでツボで! フィドル他の民俗楽器(フィドル以外は多分シンセ音源)がフォーキーな味わいを生み出す土着的ペイガン・フォーク・テイスト、ややショボめなザラつき感がゴシック・メタル黎明期の懐かしさを思い出させるメタル・エッジの程好いダイナミクス、素人っぽさを拭い切れない Simon 嬢のヘタウマ朴訥歌唱で綴るキャッチーなメロディ・・・。それらがバランス良いのか悪いのかわからない独特の配合で中世の空気感を炸裂させる様に、為す術もなくノックアウトですよ。

フォーキーなフィドル旋律の乱舞にいきなり MATERDEA の世界に引きずり込まれる冒頭のタイトル・トラック #1 "Satyricon"、郷愁を誘うパイプのキャッチー・ドライヴに高揚を禁じ得ない #3 "The Green Man"、伝統的なケルティック・シャッフルに無条件に心が踊る #6 "Broomoon" ら、それぞれの楽曲の魅力も十分。雰囲気的には LYRIEL の1stに近いかな?と思えなくもないけど、イタリア産だからかどうかはわからないけど歌メロが妙に現代ユーロ・ポップ的な軽快さを伴ってたりするのがこの MATERDEA の独特の個性。

2011年中にリアルタイムで聴いてたら間ッ違いなくランキングの上位入りしてただろうこの強力な一枚を、遅ればせながら今頃堪能しております。(^^)

満足度 : 91
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