Impressions

GRAVEWORM / Scourge of Malice (2001)

投稿日: 2001/03/20

悶絶イタリアン・メロメロ・シンフォニック・メロディック・耽美ブラックの 3rd。
卒倒ものだった前作同様、壮麗でゴージャスなシンフォニーに包まれた見事な緩急のコントラストを見せつけるドラマティックな慟哭が、存分に堪能できる。
空気を心地よく震わす本格的な弦楽四重奏やグレゴリアン・チャントの有機的で豊かな響きがリードする、絶望の淵から流れ出でる「流石イタリア!」と思わせる尋常ならざる泣きまくりの哀しみパッションが、とにかくどーにもこーにも堪らない。凄絶なブラストで幕を開け、極限にメロメロに展開するラストの "Sanctitiy within Darkness" の前には、流れる涙を止めろっちゅーのがむりッてもんだ。
鎖帷子に身を包み剣を抱えた男前シンガー Stefan Fiori の絶叫デス・スクリーム&ロウなデス・グロウルの両刀使いの妙もイケてるし。あ、紅一点のキーボーディスト Sabine Mair ちゃんが何気にプリチーなのもよいね~。(ニヤリ)
大胆にストリングスを配したなかなかのアレンジで、IRON MAIDEN 後期の名曲 "Fear of the Dark" のカヴァーも演ってマス。

満足度 : 87
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