Impressions
南米ブラジルの英雄 ANGRA の8thアルバムは、脱退した Edu Falaschi (vo) の後任に RHAPSODY OF FIRE の Fabio Lione (vo) を迎えて再起を図る一作だ。
本作リリース前に観た Fabio を擁してのライヴでは、過去曲をイマイチ歌えてきれてない感ありありなFabioの姿がこの人選への不安を募らせていたが、こうして届いた新作では彼の魅力を最大限に活かせるパワーレンジでの歌唱がその不安を一掃していて安心した。
しかしその一方で、楽曲面では残念ながらここ数作での精彩の欠け具合をしっかりと継続... この「普通のプログレッシヴ・メタルっぷり」は、某Nightmare RecordsあたりからリリースされてるB級バンド群の中にさえ埋もれてしまいそう。
とはいえ、Kiko Loureiro (g) & Rafael Bittencourt (g) の美味しいギターワークを活かしたスケールの大きなアレンジ/アンサンブルの魅力もあって、聴けば聴くほどに良さが染み出てくるスルメ盤的な味わいはあり。EPICA の歌姫 Simone Simons をフィーチュアしたタイトル・トラック #6 "Secret Garden" は非常に良質なゴシック・メタルに仕上がってるしね。
ただなぁ、、、やっぱり Aquiles Priester (dr) の不在はどうしても痛いな...
満足度 : 80%