Impressions
DIABLO SWING ORCHESTRA / Sing-Along Songs for the Damned and Delirious (2009)
スウェーデンのアヴァンギャルド・メタル・バンド DIABLO SWING ORCHESTRA の2ndアルバム。
昨年(2009年)9月に米アトランタの ProgPowerUSA で何の予備知識もなく彼らのショウを体験し、その予想もしなかったド素晴らしさに感激して終演直後に物販にダッシュしてゲットしたのがコレ。(2006年リリースの1st "The Butcher's Ballroom" も併せてGET)
そのサウンドは「独特」という二文字ではとても表現し得ない程にあまりにも独特だ。太っ腹な看板女性シンガー Ann-Louice Lögdlund 姐さんの「完ッ全に本物」なオペラ歌唱とダンディな男声が絡むのは、専任チェロ奏者とゲストのホーン・セクションがジャジーに攻めるまるで戦前のダンスホールやナイトクラブにタイムスリップしたかのヴォードヴィル風味満点のヘヴィ・メタル。冒頭に記した ProgPowerUSA でのショウを観てる間は勝手に「上海バンスキング・メタル」(笑)って呼んでたけど、俺的にはやぱそれが最もしっくり来る喩えかも。
アグレッシヴな「ダンサブル軍歌」(ナニソレw)とでも呼べそうなインパクト絶大の #7 "Vodka Inferno" をはじめとするオンリーワンな個性を発しまくる楽曲が並ぶ本作、なんつーか・・・上手く言えないんだけど、スタイリッシュなヲサレ感を強く漂わせるジャジー&ムーディな旋律&リズムとその中にしっかりと埋め込まれた(エクストリームですらある)メタルならではのエキサイトメントとの相乗効果のおかげで、聴いてると身体が自然に変な動き方するんですわ。(汗)
ちなみに今年(2010年)に入ってドラムの交代劇があり、新ドラマーは元 THERION の Petter Karlsson とのこと。