Impressions
全盛期のメンバーが参加するといって当時のクオリティは望むべくもないので(稀に KAYAK のような奇跡も有り得るが・・・)、本作を語る時に必ず持ち出されるであろう「オリジナルメンバー云々」の話題は置いといたとしても、Robby Steinhardt のヴァイオリンが駆け巡る「これぞ KANSAS !」な1曲目 "Icarus II" を聴けば、ファンなら誰もが感涙に咽ぶだろう。
全曲を Kerry Livgren が作詞・作曲・プロデュースした本作、その後も仄かな泣きを発散する牧歌的バラード "The Coming Dawn"、ドラマティックな "Look at the Time"、そして、これまた彼らならではのダイナミズムに満ちた "Distant Vision" ・・・と、オマージュ的に過去の曲の一部を散りばめながら思わずニヤリ・・・ななかなかにイイ佳曲が揃っている。・・・が、全曲がそういう訳でもないのは明らかな事実で、良くも悪くも散漫な印象。Steve Walsh の声が明らかに出てないのもなんだかだし。
でも超好きなバンドなので、悪いトコより良いとこの方が目に付いて好評価なのね。(苦笑)
満足度 : 83%