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TURISAS / Stand Up and Fight (2011)

投稿日: 2011/02/23

フィンランド発バトル・メタラー TURISAS 待望の3rdアルバム。

バーバリックなアグレッションを精密なオーケストレーションとヴァイオリン&アコーディオン等のフォーク楽器でオーガニックに彩った血沸き肉踊る勇猛なバトル・メタルは、前作 “The Varangian Way” で史実的スケールを纏った一大叙事詩メタルへと進化を見せていたが、本作ではその裾野をさらに広げたかの「シネマティック」とも言える壮大さがとにかく印象的に迫ってくる。

・・・のはいいんだけど、昨年のLOUD PARKでも先行披露された「TURISAS 全部入り」な #1 “The March of the Varangian Guard” はまぁいいとして、その後がチョイとマターリし過ぎではありませぬか!? 司令官 Mathias ‘Warlord’ Nygård (vo) がダンディなノーマル・ヴォイスの比率をググっとUPさせ、ゴージャスさを極めたかのオーケストレーション/クワイアと共にメロディックな高揚感を劇的に形成していく今回のスタイルも決して悪くはないけど、やっぱ1st風味の白兵戦的な荒々しさがもうちょい欲しかったってのが正直なところ。

本作はナニゲに、前作リリース後のツアー中に失踪した狂気のアコーディオン奏者 Janne ‘Lisko’ Mäkinen の後任としてその Lisko の存在を完全に忘れさせるほどに(スマン、Lisko…/泣)TURISAS の新しい魅力としてすっかり定着した Netta Skog ちゃんの初参加アルバムでもあるんだけど、全編を包む壮麗なシンフォニーの壁の前に彼女のプレイもイマイチ聴こえてこない感じなのも残念なポイント。(Olli Vänskä のヴァイオリンも同様…)

とはいえ、聴けば聴くほどに TURISAS らしい魅力に気付かされつつあるのもまた事実で、栄光への出航を高らかに告げるファンファーレに導かれるボンバスティック・チューン #4 “βένετοι!-πράσινοι!” や 今回の大勢を占めるマターリしたアダルト感と少なからず残存する旧来のバトル風味のコントラストが良質の結実を見せる #7 “Fear the Fear” らをはじめ、徐々にジワジワとツボにハマって来てる感じデス。

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