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ARACHNES / The Goddess Temple (1998)

投稿日: 1998/06/20

女戦士が荒涼とした未来世界にたたずむ、絶望的な激ダサ80年代マイナーHM風典型ジャケット(好きです)からいきなり飛び出す、歪みきってザラついたギターの音色が奏でる "Stargazer" (RAINBOW)まんまのリフが「ヤバイ!!」と思わせてしまうが、中身は意外にもまともな正統的HM/HR。
様式フレーズを織り込んだパワフルなHMを基本にしながらもヘヴィ・チューン、バラード、インスト、ドライなアメリカンHR調・・・と、思いのほかヴァラエティに富んだ(悪く言えば拡散して焦点のぼやけた)作風を見せる。
冒頭の曲での中音域での歌唱が Messiah Marcolin (ex.CANDLEMASS)を彷彿させつつも意外に広い音域をカヴァーするシンガー Enzo Caruso はそこそこブルージー/ソウルフルに唄えるし、ギタリスト Franco Caruso(って兄弟?)のネオ=クラシカルギターは流石にかなり巧く、フレージングの安定感はいままで体験したイタリア勢の中でもトップクラスではないかと感じるほど。
聴き進めていくと驚くほど丁寧に作られていることに気づくが、なかなかのめり込めない理由は、前出の散漫さ音質、それについついイタリアンに求めてしまう「アク」の稀薄さ、そしてどの曲も短く(ほとんどが3分台)コンパクトにまとまり過ぎていて、クライマックスを迎える前に終わってしまうことが難点として目立つからかな。しかし、決して悪質なアルバムではないですよ。

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満足度 : 74
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