Impressions

SEVENTH WONDER / The Great Escape (2010)

投稿日: 2011/01/02

スウェディッシュ・プログレッシヴ・メタル・バンド SEVENTH WONDER は、DREAM THEATER のメロウな歌物の魅力と楽器陣のユニゾンのスリルをイイとこ取りした楽曲の中で、激テク弦楽器チーム Johan Liefvendahl (g) & Andreas Blomqvist (b) が阿吽の呼吸で仕掛けるネオ=クラシカル風味のキメが曲中でバシバシと決まっていく様にいちいち拳に力が入るトコロが大好きなバンド。

この4thアルバムでもそのMY重要ポイントをキッチリと押さえつつ、前作あたりから急激な上達を見せ今では KAMELOT のツアーにゲストシンガーとして帯同するまでに至っているシンガー Tommy Karevik がエモーショナルに歌い上げるメロディアスな歌メロをフィーチュアして個々の楽曲の魅力もアピールしている・・・が、本作では何故か「超キャッチーなのに難解」そして「派手な音使いなのに地味」って印象が沸き上がり、なーんかモヤモヤした気分に。。。

うーん、各曲ともに、サビの最初2小節くらいは名曲レベルと思える惹きの強さを持っているのに、その後のメロディが字余りっぽい歌詞の詰め込み方で上下動を繰り返すうちに、なーんか印象に残り辛くなっちゃうんだよなぁ。そして、昨年9月のProgPowerUSA@米アトランタで「上手いのにかなり小粒」って現実の姿を目にしちゃった事も、ついついマイナス方向にバイアスかけちゃうのに影響してるってのもあるかも。

ただ、「長尺の大作大好き派」としては、30分を超える大曲となった劇的なタイトル・トラック #7 "The Great Escape" での、自分らの個性をがむしゃらに詰め込んでいく姿には結構グッとくるですよ。Tommy の実妹 Jenny Karevik 嬢 による女性ヴォーカル・パートも◎だし。まぁもともと好きなバンドなので、もっと聴き込んで細かなところがしっかりと染み込んでくるうちに、上述のモヤモヤは徐々に晴れてくような気がするけどね。

満足度 : 83
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