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TIME REQUIEM / The Inner Circle of Reality (2004)

投稿日: 2004/01/20

ワーカホリックな鍵盤魔人 Richard Andersson の、SPACE ODYSSEY のデビュー作に続いてのスタジオ作品となる TIME REQUIEM の 2nd アルバム。

これ以上ないほどに超強力だったリズム隊に挿げ替わった Jonas Reingold (b) & Zoltan Csorsz (dr) の激テク・チームが同郷のプログレッシヴ・ロック・バンド THE FLOWER KINGS にも籍を置くメンツであるせいか、全体の質感もグッとプログレッシヴな方向にシフトした印象。

特に10分を超える大作に仕上がった悶絶タイトル・トラック #2 "The Inner Circle of Reality" でそれは顕著で、北欧ネオ=プログレ/ポンプ的な牧歌さが浮遊するその空気感が Richard の発散するクラシカルなセンスと意外なほどに相性が良いのには正直ビックリ。

かといって、バロック風味全開のネオ=クラシカルな疾走チューン #4 "Attar of Roses" に代表されるクラシカルな楽曲の数々の存在が示すように、メロディック・メタルな本筋がぞんざいになっていることは決してないのが嬉しいな。

正直、前作のように歌メロのレベルで釘付けになるような場面は減少している気がするけど、その代わりにやっぱり弾いて弾いて弾き倒す Richard、サポート的役割ながらそのテクニカルなエモーションで確実にバンド内で重責を担う Magnus Nordh (g)、そして前述のリズム隊による常人離れした超絶技巧が生む演奏パートの生命力の高まりが充分悶絶に値する至上の高揚感をもたらしてくれるので、これはこれで有りッスわ。

今回は「他のバンドのパクリ」というよりは「自バンドの既発曲のセルフ・カヴァー」という趣の引出しの少なさに呆れ気味なメロディを歌わされている Apollo Papathanasio は、前作と比べてやや存在感を薄めつつも、なかなかリリカルなバラード #6 "Quest of a Million Souls" での叙情歌唱はやはり魅力的だ。

ボーナス・トラックとして収録された ABBA のカヴァー #9 "Voulez Vous" は、現在のバンドに漲(みなぎ)る図太いロック魂を具現化した面白い仕上がりデス。

 (Jan. 26, 2004)

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