Impressions

VENTURIA / The New Kingdom (2006)

投稿日: 2006/05/20

男女ツイン・ヴォーカルを擁するフランスの5人組プログレッシヴ・メタル・バンド VENTURIA のデビュー・アルバム。

各メンバーの超絶技巧が鬩ぎ合うテクニカル・メタル路線のベースを、スマートでモダンなロック・グルーヴで塗り固めたサウンド・スタイルは、DREAM THEATER"Falling into Infinity" を近未来化させたかのよう。

とにもかくにも、ハイセンスに洗練された音像を構成する知的なテクニカル・アンサンブルの響きがメッチャ心地好く、アメージングなファスト・プレイの妙に驚きを禁じえない激テク野郎 Charly Sahona (g, key)、6弦フレットレスを自在に操るダンディマン Thomas James (b)、乱れ叩きっぷりに惚れ惚れするスキンヘッドの手足数王 Diego Rapacchietti (dr, keys programming) それぞれのプレイが、揃いも揃って超オレ好みなスタイルなのが嬉しいわ。

二人のシンガーの存在も大きな特色で、米国でソロ活動も行っているブラジル人男性シンガー Marc Ferreira (ex-FERREIRA) の方は正直もうちょい個性があったらなぁ…と思うが、エンジェリック・ヴォイスからパワフル歌唱まで幅広い表現力を持った女性シンガー Lydie Robin 嬢が齎す柔らかなポップ・フィーリングは非常に特徴的で、その魅力が顕著に出た #3 "Words of Silence"#4 "Take Me Down" は出色の出来。

ちなみに、プロデュース/ミックス/ゲスト・キーボードとして ADAGIOKevin Codfert (key) が大きくフィーチュアされているんだけど、オフィシャルの Kevin の紹介文に次の一文が・・・「voted best keyboardist of the year 2004 for the magazine "Castle of Pagan" for his playing with the band Adagio」・・・。(^o^;

 (May 03, 2006)

満足度 : 89
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