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KELLY SIMONZ'S BLIND FAITH / The Rule of Right (2002)

投稿日: 2002/10/20

日本人ギタリスト Kelly Simonz の3枚目のアルバム。(前作は確か KELLY SIMONZ 名義だから、KELLY SIMONZ'S BLIND FAITH としては 2枚目? あー、整理する時にめんどくさっ! こういうところで Xxx Yyyy's ZZZZZZ ってアーティスト名はそれだけでまず悪印象なんだよな)
日本国内では自主リリース(配給は SOUNDHOLIC)だが欧州では Lion Music からのリリースとなる本作に収録されている楽曲は、数曲のベース・パートを除いてこれまで同様 Kelly 自身が演奏したりプログラミングしたりして構築されている。その各楽曲には、どれも「マルムス度:★★★★★ ★★★★★」な Kelly のスーパー・プレイが満載。よく練られた決めのバロック・フレーズと絶妙なタイム感で丁寧に綴られたアドリブ・ソロのスリルとエモーションは、今や本家 Yngwie を凌ぐ魅力を持っているといっても過言じゃない。
この勝負作を一聴して感じたのは、これまでになくネオ=クラシカル一直線な路線に絞ってきたなということ。方向性という意味で過去の作品にない統一感を感じさせている点では成功なんだけど、それと引き替えにいい意味での大陸的ポップ・センス&ヴァラエティ感を大幅に後退させてしまった点については、Kelly Simonz が持っていたネオ=クラシカル以外の要素に魅力を感じていた者としてはちょいと残念だなぁ。
そうは言ってもその造りは未だ充分に歌メロに気を配ったもので、Kelly 自身のマイルドな歌声も、これまでにないハイ・トーンへの挑戦には少々無理を感じるけど(汗)他の日本のバンドに多い暑苦しいガナリ系シンガー達に比べれば遥かに魅力的。
そんなスマートな歌声とクラシカルなエモーショナル・ギターがブレンドされたその風合いは NATION あたりを彷彿させる感触で、雄大さを感じさせる哀愁メロディが美味しい #2 "Till the End of Time"、練り過ぎのリフがジャパメタ臭を感じさせつつも悶絶ネオ=クラシカルな疾走チューン #9 "Now Your Turn" などはイイ感じに楽しめる。ただ、スパニッシュ・テイストのエキゾチックなインスト #5 "Desperado" みたいなギター以外の楽器におけるリズムの微妙な呼吸が必要な曲は、聴いててちょっと辛いかな。
・・・とまぁ色々と勝手な注文を付けながらも、端々にネオ=クラシカル・メイニヤ悶絶のポイントが配されたよく出来た様式美作品であることは間違いなくて、夜な夜なリピートしつつニンマリしてマッスルよ。
#12 "Blind Faith (LIVE)" での「アリーナ級の歓声」は、もし内輪受けのギャグだとしても明らかにやり過ぎだけどね。(苦笑)

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