Impressions
SHADOWS FALL / The War Within (2004)
投稿日: 2004/10/20
米国マサチューセッツのエクストリーム・メタル・バンド SHADOWS FALL の 4th アルバムは、現在威力をさらに増大しつつある N.W.O.A.H.M. ムーヴメントの旗手たる自覚を強烈に発散する、「ヘヴィ・メタルであること」への意欲と自信に溢れた好盤。
従来どおり MA メタルらしさの象徴ともいえる IN FLAMES に代表される Gothenburg 系北欧メロディック・エクストリーム風味を下敷きにしつつも、ダイナミックな展開と共に泣きのアルペジオや哀愁のギター・ハーモニーを絶妙に切り込ませる80年代的ギター・サウンドがリードするメロウな質感をこれまで以上にたっぷりフィーチュアした「より普遍的メタル」な作風になってきてるのが嬉しいな。
無条件にヘッドバングを誘う肉食人種ならではのパワー漲る強靭なリズムの上で、ストリートなフィールを伴いながら吐き捨てられるメロディに漂う妙な「メジャーさ」が、IRON MAIDEN の影響下にある80年代終盤~90年代初頭のスラッシュ・メタル勢・・・中でも、LAAZ ROCKIT, WRATHCHILD AMERICA 両バンドの名を思い起こさせるのが面白い。その懐かしさに満ちている感じがなんだかイイんだよね。
(Oct. 09, 2004)
満足度 : 83%